とまらないあいさつの時間

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「おめでとう!ありがとう!大好きよー!」
夜明けとともに長靴を履いてまだ残る根雪にズボッとはまりながらも負けずに見えてきた植物たちのそばまで行ってはそう言い続ける。

これはラベンダー「グロッソ」の姿だ。
「この冬は本当に雪が重かったね。折れちゃったところがあるかもだけど、大丈夫大丈夫、あなたは大丈夫。もうちょっとしたらお手入れのお手伝いをさせてね。」
そう言いながらこの冬を越えた喜びを分かち合いたくて言葉をかける。

今年は、このラベンダーオイルを取るために“ラバンジン”と“イングリッシュ”の交配でできた「グロッソ」を使って、ラベンダーウォーターを作ろうと思っている。これもずっとハーブに携わるようになってからやりたかったことで、それは少しの量でも構わない。自分で作り使うその感覚を大事にしていきたい。そして少しずつ株を増やし大株になったら「ラベンダーオイル」を作る最終目標も待っている。
それにしても、かなり枝が折れてそうだ…。この品種はラベンダーの中でも背高のっぽなのに雪の量を甘く見て冬越しの一手間として雪囲いをしなかった私のせいだ。
「ごめんなさい。この秋はちゃんとするから許してね。この冬の経験値は、この次のあなたのお手入れのひとつとしてもちゃんと覚えます!」と言っておいた。

積雪量が多いということは雪の下で越冬する植物たちにとってとても大事なのだが、その重さに耐えることを考えるとやはり品種改良という「人間が作った品種」に関してはどこまでも人間が関わり続けないといけない気がする。そしてその加減は観察と経験値から覚えていくことしかできない。
原種に近ければ近いほどそれは少ないからこそ、原種の強さを誇らしく思うとともに、人間が作ったものへの責任も感じながら一緒にいることが、植物たちといる醍醐味のひとつだと思う。
「これ以上、無責任な人間にならないようにします」
何度も何度も誓いながら「春のあいさつ時間」は、今朝もあっという間に過ぎていく。








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by iroha8788 | 2018-03-26 06:25 | おはようの時間 | Comments(0)