はじめつづくいとなみ



これから雪が降りはじめるまでの雨のあとは、虹を探すこともひとつの楽しみとなった。
冬を運んでくるひと雨ひと雨が、紅葉を運び、虹を運んでくれる。

おそい雪解けからいとなみつづけた植物たちがゆるやかに休眠していく。冬を迎えるための野生動物たちの動きに、ひとつたりとも無駄があるわけはない。朝、昼、夕…もうすぐここに住んで5年目になる今も、歩きつづけ観察しつづけ話しかけつづけてきた景色は、やがて銀世界になる。すべての季節がいとおしい。


おん。


ふたつの巨大納屋と我が家を渡り歩いていたうちのひとつの巨大納屋を捨て、おとなりさんちの巨大納屋でひと夏過ごした猫のミースケがうちにやってきた。すっかり成猫になっているミースケは「この冬も、お世話になるよ」とでもいうかのように私の顔を見あげながら足元にすりよってくる。その顔が、可愛くておかしくてたまらない。ミースケの顔をもみくちゃにしながら「いつでも、おいで。ミースケ、一緒に5度目の冬を越えよう。一緒に5度目の冬を楽しもう」という。ミースケがくると冬が近づいている証拠だ。ミースケは私たちがこの地に住むときめた夏に生まれた。そして生まれた家(巨大納屋)を捨てた。ミースケも、生きるための選択をした。

大雪山系のひとつに雪がつもりはじめた。
今年の紅葉はどうだろう。蝦夷地は紅葉も最高だ。
この冬はフカフカの雪にいつからダイブできるだろう。



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by iroha8788 | 2018-09-21 01:05 | いとしいひとのこえ