実生苗のギボウシ
2019年 06月 21日
岩見沢のリトル・ロック・ヒルズに行ったとき、庭の手入れをしていた方と話しこんでしまったことがあった。
庭師の方と植物たちのことはもちろん、農薬のことや、うちの敷地内の土が粘土質であることに関して話していた。そこへ通りすがったリトル・ロック・ヒルズのダンディなオーナーさんがくわわり、ますます話はとまらなくなった。気がつくと、一緒にいる主人のことをおきざりにしたまま話しこんでいた。また、やってしまった。
庭師の方の作業を中断させてしまったことと、待ちぼうけさせてしまった主人に謝って、さて帰ろうと駐車場へ歩いていると、庭師の方が私たちを追いかけてきた。
「わたしの実家で祖母の代からあるギボウシで名前がわからないのだけど、こぼれ種で増えてしまって…どうしてもバランスを考えるとこの子たちを抜くしかないんです。もらっていただけませんか。粘土質の土には、ギボウシです。」
そう言って庭師の方はまだ小さなギボウシの実生苗を3株、ビニルポットに入れて持ってきてくれた。わたしは喜んでいただいた。
小さかった苗は3年がたち、株が充実し蕾をあげた。庭師の方のおばぁちゃんの代から受けつがれてきたギボウシが、また新しい世代を残そうとしている。わたしにとっても新しい喜びである。この蕾がそだち花が無事に咲いて実がなったら…株分けではなく、おなじようにこぼれ種から株を増やそう。
ギボウシの葉っぱは、アマガエルたちの大事な休憩所となっている。
これからも、大事にしていきます。
この日以来、どのガーデンへ行っても、庭師さんと話すことになっても、主人をおきざりにしないようにしている。その甲斐あってなのか。主人はもの凄い勢いで植物たちを覚えはじめている。負けられない。
by iroha8788
| 2019-06-21 07:11
| おはようの時間