ロサ・カニナのローズヒップ
2019年 08月 23日
今年は、ロサ・カニナのローズヒップティーが飲めそうだ。20年越しの、はじめての自家製ローズヒップティーを。
雨風にさらされ、お盆明けからのびた新芽をすかさず虫たちに食べられちゃってむごいようだが、野生種は、こんなことで負けるはずもない。ぷくぷくな実は、ひたすらに健在、そして成熟中だ。
4年前に富良野のホームセンターから迎えた。毎年、蝦夷地のバラ苗がでまわる春には必ずホームセンターにも見に行っているがカニナの苗は、この日以来、見ることはなくなった。枝の太さは1cmもなかった。しかし今では株もとが太さ3cm以上の木になり、エゾシカ剪定で先端の芽がことごとく消えてしまったことで焦るのか、「ただ食べられてしまうだけで終わるものか。」とどんどんわき芽がのびた枝が弓なりになっていく。あんまりにもこれでは枝のバランスがいかがなものかと心構えをせず「ちょっとだけこっちを向いてくださいな。」などと安易に枝を誘引するものならば、完璧なまでのしっぺ返しを顔面にて受けることとなる。顔に傷がついても、すかさず目だけは何とか守ろうとすると、腕にしっかりトゲが刺さる。痛くてしばらくうごけない。こういうとき運動神経・反射神経が0だということを深々とため息をつきながら実感しつくすが、だれもうらみません。これがわたしですから。
エゾシカ剪定は、新芽めがけ集中的にしてくださるので一季咲きの花は悲しいまでに1、2りんしか咲けず、葉ばかりさんでいたことが丈夫で頑丈な株をつくりあげることになった。
思いきりエゾシカ剪定する年はする。剪定しない年は、先端を2、3芽でおわる。それだけのことだ。それが今年の早春だった。わたしは、おすそ分けをいただく。葉ばかりさん時期の成果は、5cmくらいの大きさのローズヒップが育つ大きな株を4年がかりでつくってくれた。肥料はいっさい施していない。殺菌・殺虫という言葉は、私の楽しみのなかで日々、薄れていく。ラウンドアップはじめ、農薬と呼ばれる猛毒を一切使わず過ぎている。
毎朝毎昼毎夕あきることなく「まだよね。そりゃ、まだだわよね。」とローズヒップをちょんちょんしながらヌフヌフしている。
わたしは何もしていないが、今年は自家製のローズヒップティーをいただく日がまちどおしい。
札幌の住宅街で、また、ヒグマが目撃された。また、殺すのか。また、射殺するのか。
by iroha8788
| 2019-08-23 19:10
| 原種・原種系のバラ・オールドローズ