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砂利のうえにも5年

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家のまわりの敷地でいちばん広いところには、砂利が20cmの厚さで敷き詰められてある。重機も三本鍬も歯がたたない。「こんなところで何をするのか」と、みんなに笑われた。「物好きもいるよな」「変わった人が内地からきた」と言われた。それはいまだに変わらない。

わたしは、砂利のうえに土ができあがってくるのをずっと待っていた。砂利のなかから生えてくる草たちを大事にし、種が飛んでから草刈りをするようにして、刈りとられた草たちがつくる土をずっと待っていた。

砂利だけだった地は、4年が経ち、草たちが枯れて土に還ることで、うっすらと土ができて生えてくる草たちも、グラス類からヨモギなど深く根をはる植物が増えてきた。

耕さなくとも、植物たちの根が耕しはじめる。わたしは定期的に様子を見ながら草を刈るだけだ。

西洋タンポポの綿毛が飛びはじめたのをきっかけに今日、今年はじめての草刈りをした。西洋タンポポの次は、コウリンタンポポの花いろに変わるのを促すためだ。草を刈りながら、長靴の靴底から伝わってくる地面の感触を確かめる。変わってきたのを実感する。柔らかな表土ができあがってきている。まだ厚さが1cmに満たなくとも、去年とはちがう。毎年毎年積みかさねてきたことが、歩くときの感触でわかるようになってきた。

砂利のうえにも5年目。まだ10ヶ年計画の半分でここまでくると思わなかった。余計なことをしなければ、真摯に向き合えば、かならず答えを出してくれる。

カキドオシの花とそのあとの葉っぱが好きで去年から大事に残している。今、うす紫色の絨毯になっている。ぽつんぽつんとコウリンタンポポのホワホワ葉っぱも生長している。クローバーもいる。ここはスギナしか生えていなかった。

自然のことは自然に任せたほうがいい。土はさまざまな種でできあがっていく。わたしは最低限のお手伝いをするだけだ。元に戻したいなんて言わない。言えるはずがない。わたしは第2開拓者にはなれない。




# by iroha8788 | 2019-05-24 15:55 | そういう時間

動植物たちとの日々


by 葉花