カテゴリ:原種&原種系クレマチス( 7 )

a0329935_18112267.jpeg

2年前の岩見沢公園内に出店していた花屋さんで見つけたクレマチスは、うどん粉病の粉吹さんで、ちょっと変わった自然子だった。

その花屋にいた方と話をしながらテントの日陰の端っこにいるクレマチスの粉吹さんに目がいってしまい尋ねた。
「このクレマチスって、ちょっと何かちがうというか変わってますよね」
「あぁ、これね、実はね、何が混ざってるかわからないんだ」
「えっ…」(内地では考えられないこの大らかさこそが道民さんらしい)
「ハウスの中で栽培してるっしょ。いっきに交配させるんだけど間に合わない子がいてね、実生苗にはちがいないんだけど自然交配しちゃったらしくて咲いた花を見たら、あれ?ってね。でもなんかね…持ってきてみたの。お客さんみたいな変わってる人がもしかしたらもらってくれるかもって。うちね、よほどじゃない限り薬(農薬)をかけないから、ハウスの中も虫たちが出入り自由なのよね」

「変わってる人」という言葉に笑いすぎて砕けそうになったが、あまり農薬をかけないことと「虫たちの出入り自由」という言葉に私は、見つけたときから迎えたいと思っていたが、かならず連れてかえると決めてしまった。
値札がついていなかったので尋ねるとその方は「タダでいいよ」という。その言葉にすかさず「タダほど怖いものはありません!でも、言葉を失うほどの値段をつけられても困りますけど」と私がいうと笑いながら「何と何の交配か分からないし、うどん粉病もひどいから」と破格の値段でゆずってくれた。

そのクレマチスが今年、完全に復活して蕾をあげてくれた。
春の芽吹きのときから勢いのいい蔓を伸ばしはじめたが、蕾があがるまでかなり時間がかかるのも、この子の特徴らしい。「ずっと待っていたよ」となでながら挨拶もかかさなかった。しかしその数日後、まだ育ちはじめた5ミリくらいの小さな蕾がついた蔓の先端ごと消えた。
「誰よー!」
犯人はシャクトリムシだった。しっかり擬態していたがまだ小さい2cmくらいの長さのおチビ5匹だ。シャクトリムシはあの独特な動きかたと擬態して「私は枝です!」と風に吹かれながらもうしろ脚2本から4本でピトッと枝にくっついてふんばっていたり、時々イタズラをするとブリッジをして戻るときの筋力(と言えばいいのか)のすごさにも感心しつつおかしくて笑ってしまうが、のこった蕾がたった4つというのは、悲しい。
5匹のおチビシャクトリムシを手のひらに乗せ「こんなにいろんな植物がいる中でよりによってこのクレマチスを選ぶなんて、なんて賢いの。元気に育っているほうが美味しいものね。でもこのクレマチスは、ちょっと変わった特別な子なのよ」とシャクトリムシにはまったく関係のないことも言いながら空き地へすぐに移動してもらった。


このクレマチスは「テキセンシス系」の強剪定タイプ新枝咲きなので冬場は地上部が枯れる。花保ちもとてもいい。大きさ1、5cmの壺型の紫色の花がついに咲いた。4つのうちの1つだが。
うどん粉病は迎えたその年だけで消え粉吹さんのときはとっくに終わっている。
せっかく咲いてくれたのだからちがう名前を考えよう。


おん。




[PR]
by iroha8788 | 2018-08-07 09:45 | 原種&原種系クレマチス | Comments(0)

クレマチスのミケリテ

a0329935_07400275.jpeg

濃い霧の中で散ってしまったロサ・ガリカの花びらをあつめながらふりかえると、クレマチスのジャックマニー系の「ミケリテ」がひらきはじめていた。

クレマチスの「節」がやってきたと歓喜しながら見ると花びらの内側に小さなクモが休んでいた。
時折、葉っぱや花びらにできた大きな水滴の中にうずくまるようにしているクモがいる。そんな時は無性にクモを人差し指にくっつけて違うところへはこびたくなるのをぐっと堪える。余計なお世話をしないように。このおちびちゃんは、そんなことを思わなくても大丈夫のようで挨拶だけをしてその場を離れた。

霧の中を歩くと、小さな生き物たちがじっとしている姿を見ることができ、真っ白な世界にたった一人でいるように感じられるのが心地よく、何より動植物と同じ生き物に変わりなく、まるで同化しているような錯覚に陥る瞬間がたまらない。

強剪定の遅咲きタイプのこのクレマチスは、春、芽吹きの頃に地際から思い切り旧い蔓を切り詰めても地中から新しい蔓を勢いよくのばし誘引が間に合わない。路地植えにして充実した株の3年目のたくましさに喜んでいる間に蔓は木質化し、*すぐに折れそうでますます誘引が遅れた…。今年は最初の誘引を失敗した。もう収拾はつかない。このまま暴れた蔓に咲く花を楽しもう。それも日本に自生する野生のクレマチスのようで面白いかもしれない。
日本の野生のクレマチスというと、2mを超える高さのウメモドキの木の上を這いながら蔓を伸ばし一面に広がる「仙人草」の真っ白な花の絨毯を山中湖に行く道すがら見たのを思い出す。
一年に一度初秋のころの「いっときだけです」と言っているようだった。

一番花が終わったら地際から3、4節残したところまで蔓を切り戻し仕切り直しの仕立て直しをしよう。
秋深く雪が降る前に咲く花もたまらなく愛おしい。



おん。



クレマチスの蔓はすぐに折れる。しかし添え木をしてセロハンテープで巻くとすぐにくっついてくれる。
どんな植物でもそうだが、どの種類を迎えるかその目的を確認し過程を見、試行錯誤し思考しつづけることが日々の私を作っていくと思っている。





[PR]
by iroha8788 | 2018-07-02 07:02 | 原種&原種系クレマチス | Comments(0)

篭口

a0329935_07175359.jpeg


クレマチスの篭口が咲き出した。
やっぱりいい香りがする。
この香りは、朝だけのもの。

バラもそうだけど、
早朝の香りが一番なのは、どの花も一緒だろうか。
それは、まるで朝採り野菜的?新鮮さなのかもしれない。

クレマチス図鑑には、無香と書いてあったけど、
育て始めて2年目から香りが漂うようになる篭口。
色は本州の時より濃くなる。
ここでは、どの花も発色が良くなる。
ありがたい。

冬は地上部が枯れる強剪定タイプのインテグリフォリア系。
いい感じ。



それにしても、暑い。
連日30度越え。
35度って、どういうこと?
ここは、北海道なのにー。
8月だったら、まだわかるけど。
去年の8月も30度越えが一週間続いた。







[PR]
by iroha8788 | 2017-07-15 07:27 | 原種&原種系クレマチス | Comments(0)

クレマチス・ミケリテ

a0329935_09571392.jpeg


クレマチスのミケリテが、咲き出した。
今年も、いい色です。
素敵です。
最高です。
待った甲斐がありました。


褒めまくる・・・
植物たちには、うるさい時間かもしれないが、私には、
至福の時間。




それにしても、それにしても、それにしても。
[PR]
by iroha8788 | 2017-07-10 17:22 | 原種&原種系クレマチス | Comments(0)
a0329935_06345176.jpeg


クレマチスの「篭口」の蕾も大きくなってきた。
以前福島で育てていた時のように、スパルタ気味にしているけれど、
今年は、スミレのような香りがするだろうか。
楽しみでならない。
篭口は、ベル型の花とこの色が大好きで。
又もや?図鑑で知ってからの虜。
強剪定のタイプだから、冬、枝が折れる心配もいらない。
(クレマチスは、全て強剪定を迎えている)
私には定番のなくてはならない原種間交配種っ。
今年は、種を採って、蒔こうと思う。
発芽は1年後。
クレマチスは、蒔いてから発芽まで約1年かかるから忘れないようにしないと。
一年待ったとしても、初開花まで2年くらいだから、ちっとも長いと思わない。
寧ろ早いくらい。
ヘンダーソニーで実感済み。

楽しみは、自分でつくるもの。

何か種を蒔いたりするたびに、ターシャの言葉が蘇ってくる。



そして。

a0329935_06350175.jpeg

チョットこの花のポチポチ。
病気になっちゃったの?と思いそうですが、寒さでこうなっちゃう。
放射性物質は、ついてないと思われます。
(水が付いていますが、線量計で測ってしまいました。
とりあえず、0、05μSv以下でしたが。)
放射性物質も、こんな風に見えればいいのに。
肉眼では無色透明で、無味無臭だから、どんどん騙されて利用されて、病気にされていく。


さて。
私にしては?珍しいミニバラ。
バラを育て始めた頃、クリアランスで迎えたのが最初。

「グリーンアイス」

バラ図鑑を眺めていたら私と同じ1971年に生まれたバラと知る。
匍匐性のとっても丈夫な強健種。
気温が低いと花びらが赤みを帯び。気温が高いと、その名の通り、グリーンの花に。
香りはほぼありません。
でも、本当によく繰り返し咲いてくれる。

ここに住んで、初めて一人で探検をしにお隣のお隣のお隣のお隣のお隣の市に行った時、
花屋さんのレジ脇に入ってきたばかりでいるのを発見。
タグを見なくても、「グリーンアイス!久しぶりね!」と、1鉢もって喋っていた。
つれかえり、ついている花、そして風通しよくするために剪定をし。
昨日からこうして二番花が咲き出した。




気温が低い梅雨・・・蝦夷梅雨?
雨続き長靴履いて傘さして歩き回るここ数日の朝。





[PR]
by iroha8788 | 2017-07-04 07:20 | 原種&原種系クレマチス | Comments(0)
a0329935_10261842.jpg


きのう、家の近くの田んぼに、春を告げる白鳥が飛来し始めた!
もしやと思い、
雪が積もる場所へ置いていた木のプランターの・・・
雪が融けはじめて土が見え始めたところの・・・
目印のために残しておいた地上部が枯れたクレマチスの株元を、
ほじくってしまった今朝。

ひゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
出てるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
今年の大事な花芽が付く芽が!
出てるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
もう、
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
なんて、なんて、あなたは、いとおしーーーーーーーーーーの!


なんだかとっても涙が出てしまった。
だって、最高最低気温-21、9℃の寒さを越えて出てきたんだもの!
あのつい最近の猛吹雪も越えたのだもの!


そういう種類を迎えたのもあるけれど、
雪の中なら最低気温に関係なく越冬も大丈夫だと分っているけど、
他所のお宅の庭でもかなりのクレマチスが越冬できていることも、
分っているけど!それでも、それでも!
今までにない、感激と感動と感謝がこみあげてくる。

あぁ、あなたが来てくれるころ、
どうかどうか、無事に開花していますように。

写真を撮ったあとは、しっかり土を戻しておくことも忘れず。
まだ今月いっぱいは雪が降るから。
いいえ、GWまでは、車のタイヤ交換ができないのだから、
そのころまで、油断禁物だけど。

着実にこちらも春がやってきています。
あぁ、本当に・・・涙出ちゃう。
植物も私も、生きてる。


自然を植物たちを見習って私も、ますます準備をしなければ♪




感謝。






[PR]
by iroha8788 | 2016-03-19 10:47 | 原種&原種系クレマチス | Comments(0)

a0329935_08363590.jpg

ここに来て、一番最初に迎えたクレマチスの花がひらき始めた。
見つけられたときには、必ず迎えようと思ってた。

見つからない時は、見つからない。
でも、諦めずに。
何度も繰り返し図鑑や本を見て花柄と特徴と名前をインプット。
いつか必ず、見つかる、逢える、と思っていると、ふいに見つかる。

今も、ずっと頭の中に。
草刈りしてても、庭になるであろう所に居ても、
『余計なことは、しなさんな。』
と流れてくる言葉。

・・・決して、余計なことはしませんから。
そういう経路でやってきた植物たちや、
私が来る前から自生してた動植物たちが、
ノビノビ生きてる住処になりますように。


Janis Ian / Will You Dance?



昨日の早朝、そして、今、15:15。

a0329935_15561729.jpg
直径4cmくらい。
朝晩の気温差が激しいからか、思っていたよりも色が濃い。
あぁ・・・大好きこの色。

お店にいてくれてありがとう。
これからも、ずっとうちのコでいてね。よろしくね♪

気をいっぱいこめて、溺愛がはじまります。









[PR]
by iroha8788 | 2015-09-03 02:10 | 原種&原種系クレマチス | Comments(0)