カテゴリ:本のこと( 10 )

森はだれがつくったのだろう?

ウィリアム ジャスパソン/童話屋

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ずっと気になっていた小さなカフェがあった。いつもタイミングが悪くいくたびに休みの日ばかりだったが、タイミングが合えば、いつかこのお店に入れるときがくると思っていた。蝦夷地に住むようになってから時間の流れかたがかわり、成り行きまかせ、行き当たりばったりの感覚が楽しくてしかたない。

それは覚えたての*片道1時間ちょっとの町まで、畑の真ん中を通りながら今ではお気に入りの「カタクリの坂」や「ヤナギランの土手」がある裏道をはじめてひとりで出かけ、何度も笑ってしまうほど道に迷いながらも「まぁ、道はつながっているのだから、どこかにはでるでしょ」とグルグルしながら3軒の花屋と1軒の本屋にたどりつけて喜び疲れた帰り道の途中で見つけたお店だった。
畑のなかを通る道は、曲がるところに生えている植物たちを覚えることで目印になり間ちがえることはないが、問題は町に入ってからだ。みんな同じに見えてしまう。その証拠に車を運転するようになってから誰かを乗せるたびに「ヘンな方向音痴」と言われるようになってしまった…と、そんなことはどうでもいいが。4年がかりの5度目の正直で、ようやくそのお店にはいることができた。
中にはいるとハーブの本をはじめとし、動植物の図鑑、そして絵本などが並んでいる本棚があり、ひと通り見渡したあと気になったのがこの「森はだれがつくったのだろう?」という本だった。すぐさま読みはじめるとこの翻訳で使われている言葉や挿絵のトリコになってしまった。
お店の雰囲気もステンドグラスからの光が差し込む場所がありとても気に入ったが、何より「放っておいてくれるお店」というのが嬉しい。今度はひとりで出かけてみよう。お店をあける時間も曜日もわかった。またひとつお気に入りのお店ができた。もちろん食事もおいしい。季節柄、食べながら外を見るとキノコ図鑑でしか見たことがなかった「ベニテングダケ」のかわいい姿があるのも嬉しい。はじめて見ることができた。「今年はここに出てみたよ」とポコンポコンとふたつ出ていた。毒消しをして食べられる方法もあるらしいが、そこまでして食べなくてもいい。「食えない人間、何でも食う人間」という言葉が頭の中にながれる。本を読みながらときどき顔をあげて眺める景色に、自然と共存したいなんて、なんておこがましいことを言っていたんだろうと思った。失礼にもほどがある。あらためて動植物たちと人間の決定的なちがいを感じた。生きている時間もさることながら生き方も全くちがうということを、勘ちがいしてはいけないのだと。

本屋さんで、この本を見つけることができますように。迎えることができますように。


おん。

*本当はもっと早くつくはずだが、気になる植物があるととまって観察してしまうのでなかなか到着できない。広くてカーブが少ない道路は、スピードを出して走ると気持ちがいいかもしれないが、私には無理だ。おなじ道を何度通っても、植物たちの様子は毎回変化しているから飽きることはない。そして、お給料としての税金を払っているだけで腹がたつのに、さらにノルマのための臨時ボーナスまで出したくはない。バカバカしい。


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by iroha8788 | 2018-10-02 06:25 | 本のこと

外せないもの

遺言。 (新潮新書)

養老 孟司/新潮社

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印刷屋さんの苦労など考えたら、紙の本はもう、買わない方がいいのかもしれない。

そう思ったばかりで主人と待ち合わせの時間まで本屋さんに行ってしまい見ていたら「養老先生」の本が売られていて手に取って「少しだけ立ち読みさせてください」と思いながら読み始まったら「バカの壁」以来の面白さでそのままどんどん読み進めてしまってとうとう待ち合わせの時間になってもその本を手放すことができず買ってしまった。
あぁ、そして今日もこの続きを読みつつほかの本の続きも読みつつ、私の自由時間は過ぎていく。

本を作ってくださる方へ。
大事に大事に読ませていただきます。




植物たちを迎えることと本を買うことは、どうしても外せない。

自分の好きなこと、これだけは「外せない」ということ、ここに改めて書いておこう。

あなたの時間は、あなたの時間。
私の時間は私の時間。

「本を読むのが好き」というと、「勉強」とくっつける人がいて、つんのめりそうになる。
どうぞ、勘違いしませんよう。
私は私の大好きなことをしているだけの話ですから。


今回の養老先生の本も面白い。
これぞ「年の功」というか、この「遺言」は格好よくて素敵すぎる。




今日は、満月ですね。
朝4時、西の空におっきなお月様が見えました。

今宵はもっと大きなお月様が見れますように。
おん。



一月往ぬる。




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by iroha8788 | 2018-01-31 08:17 | 本のこと | Comments(0)

粉雪が降りしきる朝に。


私は、人間にたいした希望を寄せていない。
人間は、かしこすぎりあまり、かえってみずから禍いをまねく。
自然を相手にするときには、自然をねじふせて自分の言いなりにしようとする。
私たちみんなの住んでいる惑星にもう少し愛情を持ち、
疑心暗鬼や暴君の心を捨て去れば、
人類も生きながらえる希望があるのに。

E・B・ホワイト




今…あるコーピーライターが、樹齢150年の木を一時のために見世物にし切り刻もうとしている。





目が覚めてローズマリーたちに挨拶をしていたら空気感が違うことに気づき、急いでカーテンを開けるといったん解けて地表が出ていたところに早くも真っ白の雪が降り積もる銀世界になっていた。
雪が降っているときの空気感がとても好きで我慢できずに外に出る。
雪が降りしきる中で静かに耳を澄ますとさらさらと雪のふる音が聞こえている。

今日は家事をしながら雪かきをしながら、この本を読もう。




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by iroha8788 | 2017-11-24 07:20 | 本のこと

神の涙。

神の涙

馳 星周/実業之日本社

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この本を買った翌日、その1日で読み終えてしまった。
そして今、三度目の読み直しが始まっている。

詳しいことは書けないが。

この6年だけでも、何度泣き続けていたんだろう。
泣いては前を向いて生きてきた。
まだ泣くことができたんだと、そう繰り返しながら。
よく考えたら、それまでの数倍泣いたくらいなのかもしれない。
そして今は、まだ泣き足りなかったのを埋めるように読み返している。
泣くと同時に込み上げ続けるこの怒りを、擬似消化するために読んでいるといったほうが早いかもしれない。
怒りを擬似消化する?それもおかしな話だが。
ずっと思っていること、ずっと感じていること、ここに来て実感したことが、ほぼ全て書いてある本だった。
本を読んでこういう感情になるのは初めてかもしれない。
千年に一度という体験をすることができ、今も何一つ終わっていないのだから、そうなるのだろう。
馳氏に感謝している。

また明日の朝、両瞼が腫れているお岩さんになっても、また読み返し続ける。
まだ呼吸できているのだから。


おん。




森友・加計・レイピスト山口 隠蔽問題は、何処へ。
ある国の記事に「Japan's Abe Made a Mighty Fool of Himself.」と載ってしまった。 (9月19日に追加)





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by iroha8788 | 2017-09-07 17:15 | 本のこと | Comments(0)

ますますどっぷり。

植物はそこまで知っている ---感覚に満ちた世界に生きる植物たち

ダニエル・チャモヴィッツ/河出書房新社

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日に日に雪解けが進んで、雪が解けたところからすかさず一番最初に復活しはじめるのは「スズメノカタビラ」。

フキノトウよりもツクシンボよりも、うちでは一番に動き始める。
今年もやっぱり。

ある方と「このスズメノカタビラって、すごいですよねー!」と話していたら、
「いやー!このビンボグサッ!」と言ったのにはビックリしながらも、
「ありゃりゃぁー!草たちは、うちの事情をだれよりも承知だったんですね!どうしましょーっ!」と言ってしまった。
(スギナっちょの次に厄介者なのね。ますます愛おしい♪と、心の中で思っただけで口には出しませんでしたけど。)
そんなことを思い出しながら一気に読んでしまったこの本。

ますます植物にどっぷり。
ますます、いつか本当に植物と会話できる日がくるかもしれないと、
ある意味無謀で根拠がなかったことを確信へと続く裏付けをしてくれるような内容。


素敵。








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by iroha8788 | 2017-04-03 18:45 | 本のこと | Comments(0)

われらの狂気を生き延びる道を教えよ (新潮文庫)

大江 健三郎/新潮社

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今更ながら、遅すぎるかもしれないけれど。

読み始めています。




ある友が、水木しげるさんの本を貸してくれて、、、


最初は、涙が止まらなくて読み進められなかった。

けれどあるところから一気に読んでしまいその後、

無性にこの本が読みたくなったので。



ウォーキングディクショナリー氏にちょっとお伺いを立てて、

買いました。





でんでん虫の速さで読んでいるので、なかなか進みません。

でも、読み間違えないようにしっかり読もうと思います。





「茶色の朝」がますます進む中、


このご時勢に、悲しいくらい当てはまるタイトルです。

最後は、というかいつ何時何事があっても、

全て自分次第。ということを肝に銘じながら。



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by iroha8788 | 2017-01-27 16:24 | 本のこと | Comments(0)

ごろつきのはなし。

ごろつきの話

折口 信夫/null

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なんだか、いろいろぐるぐる堂々巡りをしているより、
原点を考えた方がいい感じ。

そう思ったら、無性にこの本が読みたくなったので。
きょうは、この本を読もう。もう一度。

『忘れられた日本人』に続き、この本も。






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by iroha8788 | 2016-06-18 06:06 | 本のこと | Comments(0)

ウォールデン 森の生活

ウォールデン 森の生活

ヘンリー・D. ソロー/小学館

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最近、ある師に教えてもらったこの本。

読み始めた途端に、今の現状と合致しすぎて
さらにこの本が書かれたのは200年前。
日本で言えば、江戸時代というから。
ほぉー!とな。

『分っている人は、どの時代も、どんな時も分っているのだなぁ。』


まるで今の状態をも言っているみたい。
今の自分の周りの状況と照らし合わせてみたりしてるから、
ちっとも先に読み進めない。


**** **** ****
**** **** ****
**** **** ****


ずいぶん、花の鉢が増えたねぇー
本当に、花が好きなんだねぇー
これもみんな処分品なの?
こんなになるもんなんだねぇ―
はぁ、、、
庭は、相変わらずどうにもなってないけど(大笑)
いっぱい増えてるから売ればいいのにー

・・・・・。

そうっかー!
今度売ってみようかな?
ははははははーーーーーーーー。

(いや、しない、それは、ない。)




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by iroha8788 | 2016-06-03 15:30 | 本のこと | Comments(0)

アルケミスト

The Alchemist

Paulo Coelho/HarperCollins

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ついさっき。
外に出ると、空には、まだたくさんの星。
東の空には、金星がピカピカ。

金星人に会いたいなぁ・・・
UFO出てきてくれないかなぁ・・・
UFOを見た人がまた増えたんだったー。

わたしは、いつ見れるんだろう・・・
レベルが足りないんだろうなぁ・・・

こんなに広い宇宙で人間しかいないと思ってる方が不思議で。
ここから見える星には、どんな宇宙人が住んでいるんだろうって、
そう思っただけで、ワクワクしてしまうのになぁ・・・
なんて考えながらのひととき。

氷点下の晴れの早朝は、本当に気持ちがいい。
けれど、ちゃんと上着を着ないと、寒かったんだった。
なのに、バカみたいにピョンピョンしたくなるー
けれど、まだ、真っ暗ボッ。

夜が明けるまで、まだ時間がある。
久しぶりに『アルケミスト』を読み直そう。




fuuuuu.....














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by iroha8788 | 2015-12-18 05:55 | 本のこと | Comments(0)

カラスの教科書。

カラスの教科書

松原 始/雷鳥社

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ここに住み始めてから、

カラスの鳴き声が違うということ(もっと?志村けんしているような、はるか昔を懐かしむ感。)で、

鳴き声を聞くたびに、吹きだしてしまう。


本州よりも、もーっと、のんびりしているカラスくんたちは、

道路の真ん中で、本当に、車にぶつかるー!というぎりぎりまで、飛ばずにいること。

さらに!ご近所さんちの生ごみコンポストのネジ蓋を、

器用に開けて、しっかり食べているという。

驚きを隠せなかったつい最近。


気になっているところに、本屋さんにて、この本を発見。

面白すぎる。

まだ読み始めたばかりだけど、面白いので、書いておこう。




しかし、カラスくんたち。

あんまりにも、ありふれていて、

嫌われ者にされてしまったがため研究が進んでいないらしい。

ありゃぁ・・・。

よく見れば、どんぐり眼で、かわいいのに。

それに、羽色だって、よく見れば、真っ黒じゃないのになぁ。

最近、覚えたての、

ハシボソ。ハチブト。を見分けるのが楽しくなってきて、

クチバシのところと。尾羽のところを注意深く見るようになってしまったら、

ますます面白くて賢くてどんぐり眼がかわいくなってきたのでありました。














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by iroha8788 | 2015-03-04 07:18 | 本のこと | Comments(0)