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空知川からのぼってくる濃い霧が一度ならず二度押し寄せては消えて日が差しはじめたころ「パンクチュラータ」の花がひらいた。

蕾があがってから二週間、待ちに待った最初の一輪だが、ちっさっ…本気の小ささだ。株の大きさ、葉っぱや蕾の大きさからしてわかっていたにしても小さすぎてカメラのピントがなかなか合わない。その大きさは米粒ほどだが蕾も同じでひらいた花は予想どおり「なんて可愛い子なのよ!」と言いながら花に鼻をくっつける。香りはしない。匂わない。まだ香りを漂わせる時間じゃないのか。あがっている蕾がすべてひらかないとわからないくらいの微香なんだろうか。同じクラッスラ属の「茜の塔」のように夜になってからにおいはじめるんだろうか。


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あぁ…「茜の塔」には参った。においに敏感な私が、夜中に「納豆くさっ!」と目が覚めてしまうほどだった。そしてその疑惑を熟睡している主人を叩き起こし「納豆食べたでしょ」となげつける不手際をおこし「夜中に納豆を食うかよ…」と呆れられた挙句にあやまる羽目になってしまった(主人は夜中にこっそり冷蔵庫をあけてチョコレートを食べているのを知っている。匂いでわかる)。納豆のにおいの元をたどると「茜の塔」だった。内地ならばまだ屋外で過ごせるが、気温差が激しすぎたためすでに室内においてあることで室内に充満した納豆のにおいだった。納豆のにおいは納豆だから納得できることであるからして頼むから堪忍してほしい。私が目当てではないとわかっていてもだ。

おん。

パンクチュラータの香りについては、後日ここに追記しよう。

1日1輪ずつひらいていく花だが、まだ香らない。匂いがしない。小さなオカリナのような葉っぱに気孔の穴が空いていることからついた名前「パンクチュラータ」の開花3日目の朝だ。
その後も、パンクチュラータの花の香りは確認できない。




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by iroha8788 | 2018-09-27 07:29 | おはようの時間

咲けない十六夜

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一度も花を見ることができないままに、ようやく花芽をあげられるような枝に成長し、新芽をのばしつづける十六夜薔薇のとなりでは、実生ハマナスの葉が落葉の前の色づけをはじめた。

今年の蝦夷地の真夏も10日間くらいだったが。内地の非情な異常気象がつづくなかで蝦夷地は異常な寒さと長雨から一転、異常な湿度をともなう暑さが交互にやってくるその寒暖差に、植物たちも目が回りそうだったのかもしれない。
その中でも1番影響を受けたのが十六夜薔薇だ。
ここでは遅くとも7月には開花がはじまる十六夜薔薇が、葉っぱの展開をしようとすると気温が下がり雨がふりつづき日照も確保できない。ことごとく天気が悪い日と十六夜薔薇の展開がかさなってしまった。

十六夜薔薇をはじめて見つけたのは愛媛の新居浜のホームセンターで、秋深くなり葉がすべて落ち裸ん坊の枝になって売れ残っているバラ苗コーナーに並べられている名無しちゃんだった。はじめて見る枝の様子と棘の形に釘付けになってその場に固まり唸りつづけながら、一旦は家に帰るもののその枝と棘が気になり薔薇図鑑で探し「十六夜薔薇」とわかり、その週末に主人とまたホームセンターへ出かけ「この子なのよ。ね!いい感じの棘でしょ」とくどくど言う私に耐えかねた主人が「店員さんに訊いてみれば?」という。私は店員さんに尋ねた。
「これは、何ですか?」
「バラですね」
「・・・・・。」
あぁ、なんてことよ。何よ、この会話。バカバカしい。質問の仕方が悪かった。バラの苗を集めておいてある場所で尋ねているのに「バラですね」と言わせてしまった。私は薔薇の名前を訊きたかった。また、やってしまった。スットコドッコイ素っ頓問だ。しかし、まったく別の花屋さんでも店員さんとよく間ちがえられる私は「この花は何?」と咲いている花のことを訊かれて「球根ですね」と答えてしまったことがあるので、何も言えない。
そんな珍問答の末に迎えた「十六夜薔薇」とは写真でしか会うことができなくなってしまった個体をはじめ15年の付き合いがある。

愛媛のときも福島のときも神奈川のときも、同じような展開をしていた十六夜薔薇が今年は花を見ずにおわるかもしれない。今年の十六夜薔薇は、咲けない。ここで日照不足などに対応するための肥料などを使う手もあるが、私は、何もしない、したくはない。咲けないのだから、それでいい。「今年の天気は私に合わなかったのよ」と言っているだけだ。こんなことははじめてだが、株が生きてさえいれば来年がある。

可愛くも開花間近は凶暴な毬栗つぼみがパカッと割れて咲く豪華な花、だけど香りはカブトムシ。
十六夜薔薇、ロサ・ロクスブルギー、チェスナットローズ…。
来年は、クチャい!と言いながらも花に鼻をくっつけられますようにと呪文をかけるように十六夜薔薇の花びらの感触が残っている鼻先を葉っぱにくっつける朝だった。

おん。



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by iroha8788 | 2018-09-26 08:47 | おはようの時間

はじめつづくいとなみ



これから雪が降りはじめるまでの雨のあとは、虹を探すこともひとつの楽しみとなった。
冬を運んでくるひと雨ひと雨が、紅葉を運び、虹を運んでくれる。

おそい雪解けからいとなみつづけた植物たちがゆるやかに休眠していく。冬を迎えるための野生動物たちの動きに、ひとつたりとも無駄があるわけはない。朝、昼、夕…もうすぐここに住んで5年目になる今も、歩きつづけ観察しつづけ話しかけつづけてきた景色は、やがて銀世界になる。すべての季節がいとおしい。


おん。


ふたつの巨大納屋と我が家を渡り歩いていたうちのひとつの巨大納屋を捨て、おとなりさんちの巨大納屋でひと夏過ごした猫のミースケがうちにやってきた。すっかり成猫になっているミースケは「この冬も、お世話になるよ」とでもいうかのように私の顔を見あげながら足元にすりよってくる。その顔が、可愛くておかしくてたまらない。ミースケの顔をもみくちゃにしながら「いつでも、おいで。ミースケ、一緒に5度目の冬を越えよう。一緒に5度目の冬を楽しもう」という。ミースケがくると冬が近づいている証拠だ。ミースケは私たちがこの地に住むときめた夏に生まれた。そして生まれた家(巨大納屋)を捨てた。ミースケも、生きるための選択をした。

大雪山系のひとつに雪がつもりはじめた。
今年の紅葉はどうだろう。蝦夷地は紅葉も最高だ。
この冬はフカフカの雪にいつからダイブできるだろう。



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by iroha8788 | 2018-09-21 01:05 | いとしいひとのこえ
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これはいったい何を意味しているのか。




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by iroha8788 | 2018-09-13 06:15 | 日々のこと
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春、空き地につくる「*ケモノ道」の場所を毎年少しずつかえている。

ケモノ道の道ぎわで着実に増えている…刈らずに守っているノコンギクが蕾をあげている中に「ネジバナ」を見つけた。「今は秋ですよ。あと少ししたら雪虫が飛ぶ季節がやってくるのに…」と言いながらそっとなでる。ネジバナの開花時期は初夏だ。今年は長雨と寒暖の差があまりにも激しく、咲くときをずっと逃していたのかもしれないが、ケモノ道での発見はいつも驚きと喜びが同時にやってくる。
今までネジバナは芝生のなかと山野草店で売られているのを見てきたが、野生のネジバナを見たのははじめてだ。思わず嬉しくて叫んでしまった。一緒に歩いていた主人が私の叫び声に驚いて転びそうになったのには、笑いたくても我慢して謝った(わたしは何か物があってもなくても何故かバランスを崩し転ぶときがあるので、何も言えない)。空き地でまわりには誰もいないと分かっていて何かを見つけたときには、ついつい大声で叫んでしまう。

ネジバナは一度だけ内地にいたときに山野草店から迎えたことがある。しかし翌年は芽が出ず、それ以来迎えるのをやめた。芝生の中では、芝を刈るときに一緒に刈られてしまうことがあっても、翌年も株を増やして生えてくる。芝生の根にいる菌とネジバナの相性がいいらしい。しかし蝦夷地ではまだ芝生の中で咲いているネジバナを見たことがなかった。イコロの森でも、いわみざわ公園とバラ園でも、リトル ロック ヒルズでも、十勝ヒルズでも、十勝 千年の森でも、六花の森でも、紫竹ガーデンでも、真鍋庭園でも、上野ファームでもファーム富田でも見ていない。そのほかにも芝生のあるところは必ずネジバナはいないかとこの四年の間ずっと探していた。ちょうど時期がずれていて見つけられなかっただけだろうか。

2、3ミリのピンクの花が螺旋状になって咲く姿がとても愛らしいネジバナの場所には来年のためにも目印をつけておこう。ケモノ道をつくったことで見つけた野生ランは「クモキリソウ」につづき二種類になった。「クモキリソウ」は、面白いことに毎年でる場所を少しずつ変えながら株数を増やしている。わたしの話しかけがうるさいんだろうか。まるでわたしからじわりじわりと逃げているみたいだ。ネジバナにも逃げられないように話しかけるのをちょっと少なくした方がいいのか…。いや、動植物たちへ挨拶をし、話しかけることはやめない。これからもずっとつづけていく。

おん。


*人間が一番『害獣』だとわかってしまった今、これ以上余計な事をしないためにも、自分たちが歩く道を「ケモノ道」と呼んでいる。


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by iroha8788 | 2018-09-10 09:17 | おはようの時間

何があろうとも

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何があろうとも、動植物たちは「これが事実です」という姿を見せるだけだ。

まだ生き残っているということは、その日まで、自分の意志を貫けるか試されているのかもしれないし、「守られている」と思うならば、より「考えなさい」ということなのかもしれない。

いつまでも生きていられるわけがないのだから。


おん。



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by iroha8788 | 2018-09-06 02:08 | 日々のこと

イッピツモウシアゲマス

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「イッピツケイジョウツカマツリソウロウ」と聞きなしで書いてあるが、どちらかというと「イッピツモウシアゲマス」の方が近いような気がする。しかし、このホオジロはオスなので「イッピツケイジョウツカマツリソウロウ」になるのか。どちらにしても可愛らしい囀りが暴風のなか時折り響いてくる。
今は秋ですよ。ホオジロさん。

昨日からニオイヒバの木にやってくるようになったのは、今年最後の草刈りをしたことからエサ場ができたのを見つけたからだと思うが、いつもうちにいるハシボソガラスに攻撃されずにすんでいるのは、この嵐のせいだろう。カラスたちは近くの森に*避難している。その隙をつくようにしてホオジロがやってきた。可愛い。

夏鳥なのでもうすぐ南下して行ってしまうのだろうが「ようこそいらっしゃいました」と言ってしまう。毎年、見たことがない鳥がやってくるのを見つけるととても幸せだ。このニオイヒバの木はいろんな小鳥たちの休憩所にもなっている。

そしてこのホオジロを見て思ったが、よく猛禽類の胴体を揺らしたりひねったり色々しても頭部の位置が変わらない動画を見たりするが、このホオジロも同じように風で留まっている木が揺れても頭部は定位置にあり同じで、鳥たちの身体能力にまた感心してしまう。私はただ窓からそっとその様子を観察しているだけだが、そういうひとつひとつを観察できるのが嬉しい。

もうすぐ嵐が去る。

合図は、小鳥たちはじめ様々な虫たちの鳴き声が聴こえはじまることだ。

おん。


*人間だけだ。命より仕事を優先させるのは。しかも日本人だけかもしれない。
一番驚いたのは、そんな嵐が凄まじい日に、休みにしない配達屋も、宅配を注文する人にも、言葉が出ない。


「税金・寄付金・義援金・年金・ヨコナガシ ヒトデナシ泥棒」さまへ。

1日も早く東京電力福島第一原子力発電所の人災事故現場で働いてくださいませ。
アンダー コントロールできていると世界に向けてお話ししたのですから。
被ばくしても体にいっさいの問題はなく安全なのでしょうから。
どうぞ証明するために、ずっと被ばくしつづけてくださいませ。

まちがっても留置場なんて贅沢でございます。

突然死なんて許しません。一瞬で楽になられては困ります。
二人に一人はなるという謳い文句どおり癌になって痛みがでても緩和治療など以ての外です。
痛みに耐えながら苦しみながらその命をまっとうされますよう。
そしてその屍は、あの日、原子炉、原子炉建屋が爆発した直後に、高線量を浴び急性被曝で亡くなられた方々のように、遠隔操作の重機を使い、ドラム缶に入れ、コンクリート詰めにして、今もどこにあるかわからないメルトアウトしつづけているフクイチデブリとともに埋葬されますよう。
大好物の原発の原料とともに永遠の幸せに満ちた世界へ行くのですから、二度と戻ってくる必要もないでしょう。


心のそこから、毎朝、毎昼、毎夜、1日も休まず、7年すぎた今もこれからも、祝詞をあげさせていただきます。

カシコ





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by iroha8788 | 2018-09-05 08:00 | おはようの時間

topaz jewel

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秋がすすんで、なごりのヒメジョオンの花が咲いているそばでモンシロチョウとエゾシロチョウ6頭が3つのペアになり螺旋を描くように、舞いあがったりおりたりするように飛んでいるのを見つめてしまう。本人たちはテリトリー争いかもしれない。しかし奪いすぎることもない無音の世界は、こころが静まる。

ブットレアの蜜が好きなキアゲハが寒さで動けず、翅を閉じて花にしがみつきながら休んでいた。その翅の複雑な色合いのグラデーションの鱗粉に目がはなせない。そして蝶は、この美しい鱗粉があるから飛ぶことができ、一番無駄がない飛び方をしているという。また、敵うわけがないと思う。


春先からの長雨と低温と高温の激しさにどっちつかずになってしまっていたトパーズ・ジュエルもようやくぎこちない開きかたなりにも咲いてくれた。この柔らかい花色とこのフルーティな香りを待っていた。
秋バラが今年最初のバラ…マリア・カラスにつづいて、このトパーズ・ジュエルもだ。

トパーズさん、その一枚の花びらにある赤い線は、なに。


またヒグマの子どもが殺された。
母グマと離ればなれになってようやくありついたエサは農家さんたちが捨てた規格外や旬が過ぎたメロンだった。
農家さんたちがきちんと処理をすることもせず安易に捨てたものがエサとなる。
自分たちで売れない野菜などを畑に放置することで野生動物たちを呼んでおきながら、やっと餌にありつけた子グマを危険だと撃ち殺す。
さらには、母グマが子グマを探しにくるので気をつけろという。

おかしいと思う。
ちがうと思う。


おん


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by iroha8788 | 2018-09-04 10:20 | ハイブリッド・ルゴサ